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原油価格動向

おはようございます。

NY先物市場の原油価格、115ドルを中心に、上下5ドルぐらいのレンジで
動いています。7月から下落の一途だったものが、ここに来て一服している
感じがします。

来月は久しぶりの値下げになりますが、原油価格、為替レートとも現状の水準
で推移すれば、10月価格も若干の下げになるものと思われます。

一昔前は、価格変動の予測はもっと簡単だったんです。為替、いわゆる円高円安と、
OPECの増産・減産の動きを見ていれば大体の予測が立ったものです。
ところが今、WTIという原油の指標銘柄の先物取引価格が全世界の原油価格を
司るようになってからというもの、一体どう動くのか予想もつかなくなっちゃいました。

実際、お客様に「油の値段、どうなるの?」って質問されても
「・・・と思います」とか、「・・・になれば良いですね」とか、曖昧な回答しかできません。

原油価格が下がって円高になれば、輸入に頼っている日本にとっては最高なわけです。
・・・が、実はそうはなりにくいんです。

ドルが買われると、ドルが上がりますよね。そうなると、円は下がって円安となります。
その逆でドルが売られると、ドル安円高。投資家たちは、ドルが下がっている時(円高のとき)
には資金の行き先を原油先物に向かわせるんです。株式市場も同じこと。
アメリカでの株価が上昇しているとき、投資家たちは株式市場で儲けようとしますが、
株価が下落しているときはやっぱり資金の行方は原油市場なんですね。

少しややこしくなりましたが、要するに原油先物価格は、アメリカ株価・ドルと反対の動き
をしていると思ってくださるとわかりやすいと思います。

つまり、ここ最近の価格の動き方として、原油が下がるときは円も下がる(円安)・・・
という図式が成り立っているんですよ。

先日も少し書きましたが、原油の多くは地政学的リスクの高い地域に埋蔵が確認
されています。中東でしょっちゅう起こっている紛争は、宗教的な思想の相違が原因の
場合がほとんどなので、恐らくは永遠に解決しない問題なんです。

先物市場が最も敏感に反応する要因は「供給途絶」という懸念なんですね。
戦争が起こりそうだという情報が飛び交うと、価格が上がるんです。
さらにはアメリカ、中東の石油利権を独り占めしたいという思惑があるんでしょうし、
投資家たちは投資家たちで利ザヤを作ろうと懸命なんでしょう。
デマを飛ばしたり、「風説の流布」ぐらいはへっちゃらなんでしょうしね。

冬場の需要期に価格が上がるというのは理解もできますし、納得もできます。
でも今の価格高騰は一部投資家のマネーゲームによって引き起こされているものです。

早く正常に戻ってほしいと毎日、心から願っています。